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何も感じない体ならよかった

 

夜の公園

 

後5年経ったら、私は何をしてる?

どこにいる?

誰が隣にいる?

 

5年前の私を振り返りたくはないけど、

3年前の私のことは嫌でも振り返ってしまう。

 

彼女しか見えなかった。

 

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今隣にいる人が、5年後も近くにいるとは限らない。

それでも人は「この先ずっと一緒に」と約束する。

どうしても確証が欲しくて物で確かめたり

文字にしてみたり写真に残してみたりする。

 

それでも結末は虚しく訪れて、全部私から拭い去っていく。

 

間違い

 

何も考えたくないから捨てようと決めてしまった。

目に映る彼女達は私に何も言わない。

 

前みたいに期待もしないけど、

初恋のような時間もない。

そろそろ間違っていたことを認めないと。

 

存在価値

 

体質は変わってしまったようで、

随分と寂しいことが苦手になった。

求められ続けることが幸福で、そうでないなら存在の意味がわからなくなった。

身体の存在する意味がわからなくなった。

 

ただ、それだけを求めているのだとしても、よかった。

 

窓のない部屋

 

何一つ失っていない。

隣にいたいと思ったのは、孤独な人だからかもしれない。

孤独を知っている人は微かな幸せやぬくもりの価値を知っているから。

 

窓のない部屋にいたかった。

そうでないと、どこか別の方を向いてしまうから。

 

窓のない部屋に居続けたかった。