強迫性障害と摂食障害
突然はじまる病気のおはなし
数年前から心療内科に通っていて
強迫性障害とは
- ある考えが何度も頭に浮かび、その考えだけに頭が支配される「強迫観念」
-
その考えを取り払う為に、自分でもバカバカしいと思いながらもやらないと
気が済まず何度も繰り返してしまう「強迫行動」
この2つを繰り返してしまう病気です。
どんな症状?
洗浄強迫
「何度手を洗っても菌がいる気がしていつまでも手洗いをしている」
→1日に手洗いの回数は数え切れないほど。ドアノブに触れられなかったり
共有物に触れられない。必要以上に手が汚れるのを恐れている。
確認強迫
「家の鍵を閉めたか、コンセントは抜いたか、電源は切ったか、
何度も家を出ては戻りを繰り返してしまう」
→必ず確認はしているものの家を一歩出ると不安がたちまち大きくなり
(強迫観念)戻って確認をしないと気が済まない。不安の根底には、
火事になる、犯罪に巻き込まれる等の不安が存在している。
まだいくつかありますが、私は主に上記の2つが占めていました。
他にも不完全恐怖(自分にとってきちんとした位置に整っていないと不安)や
疾病恐怖、数字への異常なこだわりなどがありました。
「摂食障害です」と言えるまで
今まで見え隠れする自分の病気の存在を見ないふりして生きていたので
いざ治療を、と思った時はもはや病気が体の一部になっていた。
確か一番始めは中学生くらいかな?
確か高校入学くらい。
強迫性障害は他の病気も同時に罹患することが多いようで、
私の摂食症状は強迫性障害からきているんだと思う。
摂食障害と言っても私は世間のイメージのようではないかもしれない。
世間の摂食障害のイメージってこうでしょ?
食べ物をほとんど摂らないで
食べては吐いてを繰り返してる
食への異常なこだわりが強くて食事のルール、ルーティンが乱れてはいけない。
そういう症状。
「○時に何を食べて×時に何を食べる」
「この量でこのお皿」
「この食べ物は食べていい」
「100グラム単位で体重を気にする」
「これは食べちゃいけない」
詳しく書いたらキリがないけど、
こうやって書くとなんだか普通のことのように見える。
「なーんだ。ただ体重気にしてるだけでしょ?女性なら普通のことじゃない?誰でも抱く感情だよ」
なんて言われるんじゃないか。
それが怖くてより一層体重を落とそうとした。
今のままじゃ「私は摂食障害です」なんて言っちゃいけない。
普通の体型、普通の体重なのに病人面してちゃいけない。
もっと体重を落とさなきゃ。と、
水に寒天を入れて固めた無味無臭のものをひたすら食べてお腹を膨らませた。
常に空腹だったけど、それで数字が減るなら幸せだった。
それでしか幸福感を得られなかった。
だから、ある意味診断された時は安心した。
私は病気なんだ。よかった。と。
異常な行動をすることに全力を注いでいたので、
肩の力が抜けたし、自分と向き合える気がした。
でも、やっぱり、病気のことを話す時は怖くなる。
「お前のそんな小さな症状、誰だって抱くんだよ。そんな事くらいで甘えるな」
と言われるんじゃないかって。
うん、今この記事を書いている時も、割と怖い。
体重(数字)への異常なこだわり
体重は1日に2回測った。
もちろん衣服は全て脱いで。何度も繰り返し体重計に乗る日もあった。
その数字に満足できなかったから。
朝より400グラム落ちていたらクリア。
その為に水も飲まなかった。
健康診断の日は前日からほぼ断食みたいだった。
病院へ行く途中に貧血になったけど、納得のいく数字を見たら
安心して体も楽になった気がした。
いまだに治療中
歴史を辿ればもっともっと長くなるし
本でも出せそうな勢いだけど、体力が持たないので
かいつまんで記事にしようと思う。
病気に関してはいまだに治療中。
「今は」良い傾向。一時期よりはちょっと悪い。
ただ、いつまた戻るか分からないので、今は、と言っておこう。
とにかく病的なこだわりがある私。
強迫性障害の人は食べ物に固執する傾向もあって、私も例にもれずそのうちの一人。
「この食べ物を食べたら体重が減った(グラム単位なので偶然でも良い)からこの食べ物を食べていればまた減るはず」という思考になって同じ食習慣になっていく。
まだその傾向は目立っていて、
最近私に固執されているのがこの商品。
いかにも、でしょ?